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2017年7月28日金曜日

勉強会と称して、菊鮨さんへ!

外からの情報をインプットして、
作品をアウトプットする。
他分野の芸術作品に触れるよう
日頃から心がけておりますが、
お料理をいただくことは
何よりの勉強!

そこで、
5月のブログで書いた、菊鮨さんに
行ってまいりました!

春日高校のすぐ近く。
住宅街に忽然と現れる和風建築。



予約で18:00に伺ったら、一番乗りでした。
おかげで、「ぬり松、の折敷」がカウンターに並ぶ図を
撮影できて嬉しかったです!

ひゃ~、かっこいい!(自画自賛)


すみません、
明るいうちから生ビール(;'∀')

それより、
奥の壁がすごく気になりますね。
鉄か?
紙か?

と話していたら、大将が
和紙を漆で染めたものだと教えてくれました。

なるほど、
漆の折敷と絶妙に響き合っています。


さて、お料理は・・・
次々と他のお客様がいらして、
あっという間に満席。

ここからの写真撮影は遠慮しましたが、
おまかせコースをいただきました。

一品目のジュンサイと貝の出汁仕立てで
いきなりKOです。

大根を丸く削ったのが、霰に見えて、
涼やか~に塩分も補給。

もちもちの鯛の昆布〆

薬味が絶妙のイサキの葛仕立て

意外性抜群な、鰯と大根のおつまみ

さるカニ合戦ならぬ、ウニとカニの和え物

夏だ!ハモの赤出汁

と、次々に繰り出される創作料理で
お酒がおいしくてたまりません!

驚いたのが酢飯です。
「赤酢」を使ってらっしゃるそうです。

砂糖不使用ですが「キリッ」だけではなく
まろやかな「コク」もあり、クセになる味!

カウンターの目の前が調理場で、
ハモの骨切りなど、
大将の職人技を見ることができます。

その向こうには
かっこいい器がたくさん並んでいて、
それでコース料理が供されます。

この季節は、染付天国と思いきや、
大将の審美眼で統一された、
激渋な唐津焼、萩焼、備前焼の数々。


最後にお茶をいただいたときのお湯のみ、
一見ひょうげた形でも、
持つと手に吸いつくようでした。

お料理も器も
すご~~く勉強になりました!


菊鮨食べログ
春日市春日公園3-51-3
092-575-0718
月曜定休










2017年5月7日日曜日

和布刈塗の折敷・・・菊鮨様



春日市の菊鮨様にて、
工房ぬり松、の作品をご使用いただいています。


「和布刈塗 折敷」工房ぬり松、

ぬり松、オリジナルの「和布刈塗」は、
和布刈神社の和布刈神事
感応して制作しました。
(詳しくは過去記事をご覧ください)

万葉集にも多く詠まれたワカメ。
古代人は、初春に芽吹く命に
格別な霊力を感じ、
それをいただくことで
力を取り込もうとしたのです。

海と関係が深い本作を
お寿司屋さんで使っていただけるのは
不思議なご縁を感じます。

和布刈塗の折敷に
海の幸。
なんてぴったりの組み合わせ!

清らかな白木のカウンターに
和布刈塗の折敷が並ぶ姿は圧巻でしょうね・・・

と、ふとネットを見ていたら、
まさにそのような写真食べログより)が
投稿されていました。

菊鮨さんのお寿司、
とてもおいしそうです。

たいへんな人気店のようなので、
気後れしていましたが、
来月の展示会が終わったら
自分へのごほうびに行ってみようかな~。



2017年4月10日月曜日

九州にもあったウルシノキ! 出会いから今までの記録


昨年10月の「西日本の漆を守る会」では、


佐賀県でウルシノキを育てておられる
渡邉さんと、初めてお会いしました。
こちらは、大山麓の浅井さんの漆畑です。
元々梨畑でよく育ち、10年目に漆掻きを
開始できたそうです。


12月には、佐賀県へ。
渡邉さんが鳥栖で16年前に植えた
70本のうち、生き残った20本弱
を見せていただきました。


そのときの様子は当ブログ
お伝えしています。


今年1月には別のウルシノキを見に杷木へ。
持ち主の梶原さんは、一昨年の講演会
お知り合いになった方です。

梶原さんは林業家で、
浄法寺へ何度も赴きウルシノキ栽培の
ノウハウを学んでらっしゃいます。

この日、福岡では珍しく積雪しました。
葉を落とした6年もののウルシノキ。
春になれば、また葉っぱが出るそうです。

梶原さんは、実生(みしょう)と言って
種から発芽させることに成功されました。
漆の実の外殻。
これを取り除くと・・・
中に入っている実。

ウルシの実は鳥の消化後に発芽するよう、
固い蝋で覆われています。
この蝋はハゼ蝋と同じく、かつてはローソクの
原料になっていました。

どうやって蝋を除くかが問題でしたが、
さすが木のプロフェッショナル!
いきなり成功したそうです。
1年でこれくらいに発育。

今年の2月に開催した「講演会 福岡と漆」では、
梶原さんからそのノウハウを惜しげもなく
お話しいただきました。
貴重なお話が聞けたと、驚きの声が。

福岡と漆。
過去から現在をつないだ講演会。
 (埋蔵文化財センターさんからお持ちいただいた、縄文時代、弥生時代の出土品)
( 松生順からは、黒田官兵衛の兜のお話し。)

(松生まさよからは、漆のDNAや産地について)
(漆掻きの用具)


渡邉さんにもお越しいただいたので、
ウルシノキについて紹介したところ、
興味を持たれる方が現れました。
この日は、浄法寺で漆掻きの研修を受けた
大西さんを含めた顔合わせが叶い、
北部九州の漆人が集結した感があります。

3月には、分根にチャレンジしてみよう
ということで、渡邉さん、梶原さん、大西さんはじめ
協力して下さる方々が集まりましたが、
あいにくの雨で中断。
(この日は、ぬり松は参加できず)

というわけで、今回は分根リベンジの集まりです。
福岡県、佐賀県から総勢16名が集いました!!

この木は今年で伐採予定とのこと。
木の生え際から根っこを掘り当てます。

1時間近くかかったでしょうか?
木の高さほどはあろうかと思われる
木の根っこを掘り出します。

参加者は各自、切断された根っこを持ち帰り、
苗に育てることになりました。
うちの子です。

渡邉さんからのアドバイスは
「斜め45℃に土に植える」。
どうなるのでしょうか?

小学校で経験した挿し木を思い出して
1本は水に漬けてみました。
あのときのアジサイのように根っこが
生えてくれると良いのですが・・・。










2016年12月5日月曜日

何かが起こる予感2






これが漆の実です。
まずはこの表皮をむきます。


これが中に入っている実です。

蝋に包まれているので、
このままでは発芽しません。

自然界では鳥が実を食べ、
消化するうちに脱蝋され、
種になるわけです。

そういうわけで、
「実生/みしょう」といって、種から発芽させて
苗を取るのは難しく、
渡邉さんも、苦戦されていたそうです。


ところが、
知人で今回ご一緒した梶原さんは林業家。

難しいとされていた「実生」に成功され、
既に苗をたくさんお持ちです。

今回、1年ものの苗をいただいたので、
さっそく鉢に植え替えました。

発育の良い苗を選んでくださったそうで、
現在11cmです。


奥の大きな鉢3つは、漆屋さんを通して入手した
3年ものの苗で、25~30cmあります。

園芸と言っても、
猫草を育てたことぐらいしかないので、
相当頑張らなくては!


ウルシノキ栽培経験者の渡邉さん
実生の技術をお持ちの梶原さん。
私達は何ができるのだろう?

なぜか最近、山をお持ちの方との出会いが多く、
ウルシノキを植えたいとのお話もいただいています。

何かが起こりそうな予感ですね。

さしあたり「ぬり松、」の役割は
人と人をつなぐことでしょうか。

そして、私達のような素人でもウルシノキを
育てられるようノウハウを蓄積できれば。
と思います。


さて、
弥生時代の漆文化は北部九州から始まりました。

ここは多く美やさんから車で10分ほどの
柚比本村遺跡です。
説明板が立っているだけですが、
どうしても一度訪れたかった場所。

ここから赤漆玉鈿装鞘銅剣が出土しています。
赤漆塗りの鞘に、螺鈿のように碧玉を貼っています。
なんとまぁ、美しいのでしょう。
赤漆は弁柄(酸化鉄)だそうです。

このような出土品を塗るための漆液は、
どこから調達したのでしょうね。

福岡県では、
八女市に「漆谷」
嘉麻市には「漆生」という地名があります。

鹿児島県姶良市には「漆」の地名に
漆小学校までありますよ。

宮崎県の西米良村は、
子供の頃に、『まんが日本昔ばなし』で見た
龍の淵」の伝承地。

“うるし兄弟”と呼ばれるタイプの昔話です。


九州でも漆が盛んに栽培・利用されていた
時期があるはずです。


ウルシノキから漆液を掻けるようになるまで、
10年かかります。

いつか、九州産の漆で
制作できる日が来ますように。

何かが起こる予感1



個展が終わるまでお預けだった
佐賀県鳥栖市の「多く美や」さんへ。

オーナーの渡邉さんは、
ウルシノキを植栽されています。

先日、鳥取で開催された
西日本の漆を守る会でお会いした方です。

こんなに近くに住んでいたのに、
今まで顔を合わせる機会がなかったのは不思議です。
今、時が満ちたということでしょうか。

今日は、漆林を見せていただきました。

これが鳥栖の風景だなんて!
岩手じゃないんですよ!!
静かに感動がわきます。


16年前に植えたのだそうですが、
地元には指導者がいないので、
試行錯誤の末、生き残った木を
養生掻きされています。


草刈りでついた傷から溢れる漆液。
元気ですね!

浄法寺漆で有名な岩手県は北緯39度です。

ウルシノキ原産地の中国では、
現在の漆産地の貴州省、湖南省、
湖北省、四川省、陝西省は
26~34度に位置しています。

こちら佐賀県や福岡県は北緯33度。

あくまでも現在の漆産地との比較ですが、
漆のイメージが強い東北や北陸よりも
北部九州のほうが緯度は近いようです。


先日の漆を守る会で、
主宰者の小野さんから興味深いお話を伺いました。

植物は、原住地から南下するのは困難ですが、
北上する場合は適応しやすいのだそうです。

この鳥栖の植林も、
小野さんがお手伝い下さったそうです。


ウルシノキは落葉樹。
今年の葉は落ち、実がたくさん生っています。



藤沢周平の小説『漆の実のみのる国』では、
米沢藩主の上杉鷹山が
ウルシノキを植林して財政を再建する
様子が描かれていました。
上杉鷹山は秋月藩出身です。
なんと、福岡の人だったのですね!!
ぜひ福岡も「漆の実のみのる国」に
してみたいです。

とは言え、うちはマンションですので、
植木鉢で栽培を始めてみました。

~ 2につづく ~

2016年10月11日火曜日

ぬり松、の変り塗り

先日、雲花・川崎アゼリア店さんに新作を納品したところ、
さっそくHPで紹介していただきました。


雲花さんのリクエストで、今年はお椀を作りました。
変り塗りのマチエールの面白さに加え、金彩との調和が美しく、
今までにない作品になったと思います。


私たちの塗りは
絞漆を使った「変り塗り」が特徴です。

通常は忌避される「縮み(ちぢみ)」という現象を
あえて引き起こすことで、
自然の力が生む神秘的な形状を喚起し、
独特の美しさを表現しているのです。


漆芸技術を学ぶ際は誰でも、「絶対に縮まないように」塗るよう、
指導を受けます。

しかし、わたしたちは、縮みに現れる独特の文様に美を見出していました。


20年ほど前、非常に高い技術を持つ塗り師さんに、
縮みについて伺う機会がありました。


「なぜ縮まないように気を付けなければいけないのですか?」

「縮みはものすごく硬くなって、研ぐのがたいへんだから」

「縮みはかえって器を丈夫にしますね」

「そりゃそうだね(笑)」


それが始まりです。


ツルツルな塗り物を作る場合は邪魔者でしかない「縮み」
ですが、塗りを強固にする効用もあると知り、
試行錯誤が始まります。


狙い通りに縮ませるためには塗りの厚みや漆の調合に工夫が必要でした。
工房は失敗作だらけになりました。

更に、研ぎには一般的に機械を使用しますが、
それができません。
縮みは本当に硬く、研ぐのは根気がいる作業です。

なおかつ、細密画を描く感覚、
あるいは、考古学者が貴重な遺物を発掘するかのような
注意深さが必要です。

地下に眠る設計図を想像しながら、
暗闇を手探りで模索するように、少しずつ研ぎ出してゆきます。

もしうっかり研ぎ過ぎてしまったら、
最初の工程まで戻ってやり直すことになります。

納得するものができるようになったのは、
ここ数年でしょうか。


手間と時間をじっくりかけて制作しているので、
数を多く作れません。

量産できないかとの要望が多く、長い間思い悩みましたが、
ようやく吹っ切れました。

わたしたち人間が一人・一人が違うように、
一点・一点の存在感あるものを作ろう。

そのような立ち位置でやってゆこうと思います。



福岡では、来月に岩田屋さんで開催する個展で
新作を発表します。

こちらでは乾漆の新作も出品する予定で、
現在、鋭意制作中です。

DMが完成したら、あらためてお知らせします。


2016年9月26日月曜日

朝日カルチャーセンターで漆芸の講座開設します!

九州の玄関・博多駅の真ん前にある、
朝日カルチャーセンター福岡教室で、




という講座を担当することになりました。


漆芸の講座は、カルチャーセンターではとっても珍しいですね。
基本の講習内容は金継ですが、
漆芸分野にわたるアドバイスもどんどん飛び出しますので、
そうぞお楽しみに。

技術的なことだけでなく、
漆器の選び方、使い方や
リフォームに関するご質問にも
おこたえできます。


金継や漆芸がちょっぴり気になっていたみなさま、
カルチャ-センターなら、気軽に参加できそうですね。


第2・第4月曜日開講


10/10(祝)
10/24(月)
11/14(月)
11/28(月)
12/12(月)
12/26(月)

の、全6回です。

ご参加をお待ちしております。

2016年 10/10(祝)スタートですので、
お申し込みはお早めにどうぞ。

((追記))
おかげさまにて、レギュラー講座となりました。
継続開講しておりますので、
ぜひご参加下さいませ。

金継・漆芸の両方を講習します。

ただし、それぞれ道具セットが必要です。
(お手持ちの道具がある方は不要)





講師は博多漆芸研究所の講師


松生順と松生まさよです。



<プロフィール 松生順 / まつおい じゅん>
 
東京藝術大学美術学部卒業
2006年 伊丹国際クラフトコンペ入選
2008年 伊丹国際クラフトコンペ入選
2010年 伊丹国際クラフトコンペ入選
2012年 東京藝術大学創立125周年記念展
        『漆芸 軌跡と未来』出品
2016年 福岡県美術展 工芸部門 朝日新聞社賞
現在、九州産業大学非常勤講師

博多漆芸研究所主宰



<プロフィール 松生まさよ / まつおいまさよ>
 
東京藝術大学美術学部卒業
1998年 第2回千總きものデザインコンペ優秀賞
博多漆芸研究所主宰


※全6回ですので、初心者向けの入門コースとなっております。


2016年8月25日木曜日

ぬり松、のお箸

作家活動を始めた頃から制作しているお箸。


漆器は陶器やガラスに比べて単価が張るので
いきなり購入するには勇気が必要ですね。
お箸なら初心者の方が手に取りやすいかな?
と思い、作っています。



長く作り続ける間に、塗り、すり漆、若狭塗り風と、
バリエーションが増え、今日に至ります。


持ち手部分のデザインも様々なタイプにチャレンジして、
20年間、改良を重ね、最初に比べると
ずいぶん丈夫できれいに作れるようになりました。



昨年から工房ぬり松、の作品を常設販売している

川崎アゼリアの雲花さんにも、すり漆のお箸を置いていただいています。



¥1950(税込)


昨夜は、そのお箸の絵付けをしました。
色漆を使って、カラフルに仕上げましたよ!



お箸は隙間時間に制作することが多かったので、
デザインは即興で考えていました。
無理に作風を統一したり、
同じものを量産したりすると
制作意欲が枯渇してしまいますので、
とにかくライブなノリを大切にして描いています。

そして、従来はどちらかと言えば抜き気味の雰囲気を
目指していました。


しかし今回は、雲花さんから
「売り場拡張」のお話をいただいたせいか
異常にヤル気が出て、
事前にちょこっとデザイン案を考えておいたので
いつもより良い作品ができた気がします。

基本の制作スタイルは変わらず。
順とまさよで、事前打ち合わせすることもなく、
用具を準備したら、ヨーイドンで黙々と描き続け、
自信作ができたときだけ
「ドヤ!」
と相方に見せます。

「これを買う人は当たり!」

「これ・・・どうやろか?(弱気)」

とか、こちらで好き勝手なことを言っていますが、
人には好みがあるので、
時間をかけて気合で描いたもの
力を抜き気味に描いたもの
どちらも楽しんで下さる方がいらっしゃるのは
嬉しい限りです。

2膳ペアで描くものもありますが、
単品で力尽きる場合もあり、
よほど気に入らない限り
同じものは描きません。

売り場でうちのお箸と出会った方は、
「おみくじ」みたいなものだと思って下さい。

そして、グッときたら
迷わず入手していただかないと、
次はありません。(おそらく)


とにかく、今回もたくさんの方に喜んで
いただけるよう願っております。

素材は大分県の日田産の竹。
安心の国産材です。


これから発送するので、
店頭に並ぶのは9月に入ってからでしょうか。

今回は間違いなく
「当たり」です。





(こちらは参考画像です)





2016年7月14日木曜日

八雲立つ出雲の漆



梅雨が明けると展覧会準備で大忙しになりますので、
毎年この時期は充電のために旅行へ出かけます。

今年は出雲!


途中で、古代出雲歴史博物館を見学してきました。


出雲大社のすぐ隣にあります。


古代の日本海沿岸は漆文化圏。


何が見れるのでしょうか?


まずはお決まりの

じゃじゃじゃん♪

鎌倉時代の出雲大社(想像模型)

荒神谷遺跡出土の銅剣


加茂岩倉遺跡出土の銅鐸
すごい迫力に圧倒されます。
たくさんありすぎて、リアリティが感じられないほどです。



それらにまじって

「漆が入った土器」
(飯南町 板屋Ⅲ遺跡出土)
なんと、縄文時代前期のものだそうです!



それから、「黒漆塗土器」
(松江市 西川津遺跡出土)
BC2~BC1 弥生時代のもので、
祭祀に使われたそうです。

九州では丹塗磨研土器がポピュラーなので、
黒いのが新鮮に映りました。



さらに、「漆を入れていた壺」と「漆塗りに使った刷毛」。
須恵器ですので、古墳時代か奈良時代でしょうか?
メモするのを忘れてしまいました。


上に漆が溜まっているので、逆さになって固まったもよう。
なんでだろう?



刷毛の形は今も昔もあまり変わりませんね。



四柳嘉章著『漆Ⅰ』によると、
天平20(748)年と、大同3(808)年に漆の植栽督励が出され、
畿内、越、丹波、因幡、陸奥、上野とともに
出雲もその対象だったそうです。

古代の出雲は、比較的漆が盛んな地域だったのでしょうね。


こちらの博物館、他にも
四隅突出型墳丘墓、古代製鉄や、玉造り、青銅器、
出雲国風土記、石見銀山、小泉八雲などなど、
たくさんのテーマ展示があり、見ごたえまんてんでした。

9時前にスタートして、出雲大社境内、彰古館、博物館を見学したら、
14時近くになっていました。

出雲観光の前に行くと、知識が深まりますよ~!

おすすめ出雲みやげは・・・
乾わかめと島根ワイン!
ワインは宿で飲んでしまいました~(;'∀')


さぁ、がんばるぞ!!

 







2016年2月9日火曜日

和布刈神事




















ぬり松の 「和布刈(めかり)」シリーズは、北九州市門司区
にある和布刈神社の「和布刈神事」にインスパイアされて
制作しています。

昨年、「和布刈」のタイトルで第4回そば猪口アート公募展
入選したので、御礼とご報告のため、和布刈神事へでかけてまいりました。



和布刈神事とは、ワカメの新芽を刈り取って神前に供する儀式で、
山口県の住吉神社、島根県出雲市の日御碕神社でも行われます。

古代人は、繁殖力の強い植物に霊力を感じ、とりわけ
元旦の新芽は、その力が最強になると考えました。
正月七日に七草粥をいただくのも、そういった植物の力を
取り込む行為なのです。


昨日、2月8日は旧暦の元旦。新月で大潮です。
和布刈神社は、早鞆の瀬戸とも言われる関門海峡に面しています。

0時に福岡市を出ました。途中、古賀で休憩を入れて
神社に着いたのは2時前です。

着いたとたんに奉納神楽が終わってしまい、
残念。














神事が始まる2時半まで、たき火にあたって待ちます。
海峡の水流は激しく、ざぁざぁと音を立てています。

2時半になると、神主さんがたき火(忌火)を清めます。

神事を行う神職が拝殿で清められ、
「桶」「鎌」「松明」を受け取ります。




忌火で松明に着火すると、社殿の前の石段を降りて
海に入ります。

目の前をぱちぱちハゼながら通過する松明。
ご神職はキリリと緊張しています。


気温は2℃くらいでしょうか。
風は思ったほど冷たくありませんが、
足袋にわらじで海水に浸かるのは厳しいですね!

毎年参拝していそうな方が
「今年はワカメが少ないね」とおっしゃっていました。
松明で真っ黒な海面を照らしながら、
鎌でワカメを刈ります。

20分ほどでしょうか?和布刈が行われます。

対岸には下関の明かりが見えます。
途中、海峡を船が通行し、
神社の真上を通る関門海峡大橋が、
どぉーん、と妙な音を響かせます。

現代と古代の景色がコラージュされた、不思議な光景です。

動画や画像で和布刈神事を見て感動し、
黒い海に散る火の粉と水面の透明感を
表現した「和布刈塗り」ですが、

  漆という古代のテクノロジーと、
  ぬり松、の現在進行形技法。

現代と古代のコラージュ。
という思わぬ符号を見出しました。



最後に報道関係者向けの撮影があり、照明が点灯。


ワカメが入った桶を神前にお供えして、神事終了です。

到着後も参拝しましたが、
神事によってご祭神が生まれ変わったような気持ちになりますので、
再度参拝。

社務所では、「直會のわかめ」を領布しています。


こちら、夕食の鍋料理に入れていただいたところ、
超美味でした!


和布刈神事は毎年行われます
見学者は20名ほどでしょうか。
そんなに混雑せずよい具合です。
自動車は神社入り口付近に駐車していました。
防寒対策バッチリでおでかけください!